読書感想文

もう漫画単行本は買うまいと思ってたけど、レジ待ってる間に平積みになってたから買ってしまった。
面白かった。私も漫画家目指してた頃があるのでよくわかるよ。
しかし、主人公二人とも可愛くねえ中学生だなあw(小賢しいという意味で)計算し過ぎだろw(褒め言葉です)
分析力とかマーケティングとか、既にプロっぽい。
とはいえ、本当にプロになり成功している漫画家さんはそういうクールな視点持っている方も多いと思います。厳しい世界でしょうから。
それくらい徹底して戦略考えないと勝ち抜いて行けない。だから、リアルと言えるのかな。
恋愛要素はイラネーだろ〜と思っていたけど、ヒロインの方も強かそうで面白いですね。声優志望とか。
一番グッときたのは「川口たろう」の不器用な生き方ですけどね。大場つぐみ=ガモウひろし説の根拠にもなっているみたいですが…

「大場つぐみ=ガモウひろし」説に決着? 「バクマン。」に新たなヒント。 | Narinari.com

セリフでちょっと気になる所が秋人の

1万円札は好きだけど 福沢諭吉は嫌いでね
”天は人の上に人を作らず人の下に人を作らず”
なんて書いちゃって「だったらいいのにね」をちゃんとつけろと思う

いやいや「学問のすゝめ」は
”人間皆平等だというが現実は雲泥の差がある。その上下はいかにして決まるのか、それは教養であり学問の有無である。だから学問すべき”
という、賢くなれば大概の不利な状況は脱せるっていうかなり秋人に似た考えの書物だと思うんだけどね(あくまで私の解釈ですが)
秀才の秋人が原文ちゃんと読んでないことはないだろうし。
それに「”天は人の上に人を作らず人の下に人を作らず”だったらいいのにね」だと「学問のすゝめ」はベストセラーにならないだろうと。
そんな夢も希望も無い書物じゃ(笑)
まずインパクトのある言葉を冒頭に持ってきたゆえのヒットだという分析はしないのかな〜。詳しく知らない人でも「学問のすゝめ」と言ったら「ああ、天は人の上に〜」って出てくるあれね、ぐらいのヒット要因。
なんでこんなに語るかというと最近、青空文庫で「学問のすゝめ」を読んだからです!はは。

面白かったです。おすすめ。

福沢諭吉 学問のすすめ

この”バクマン”という漫画は、大ヒットしたデスノを生み出したコンビという事で手に取りました。
実績が有るから描ける小気味良い絵とお話でした。

ここで学問のすゝめより。

また三井・大丸の品は正札(しょうふだ)にて大丈夫なりとて品柄をも改めずしてこれを買い、馬琴の作なれば必ずおもしろしとて、表題ばかりを聞きて注文する者多し。ゆえに三井・大丸の店はますます繁盛し、馬琴の著書はますます流行して、商売にも著述にもはなはだ都合よきことあり。人望を得るの大切なることもって知るべし。

ネームバリューの効果、絶大なり。
私も大場小畑じゃなきゃ買わなかったよ。次巻も楽しみ。